───────────────────────────────■夏休みの計画は、1日のリズムをつくることからはじめる。───────────────────────────────人は、与えられた時間が多ければ多いほど、集中力が低くなる傾向にあります。たとえば、今日は、勉強時間が「30分」しかないとなれば、だれでも集中して取り組めます。しかし、今日は「8時間」も勉強できるとなれば、どうしてもダラダラし、関係のないことに時間を費やしてしまいがち。あなたも心当たりがあるかもしれません。ではここで、夏休みを考えてみましょう。夏休みは、自由時間のオンパレードです。いざ勉強をはじめようとしても、なかなか勉強に取りかかれません。集中力は途切れがちで、他のことにも興味関心が向いてしまいます。毎年、夏休みも終わりにさしかかると、こんなはずじゃなかった、計画どおり勉強が進まなかったという嘆きの声が聞こえてきます。これは、自由時間と集中力の問題に気づけなかったこと、厳しい言い方をすれば、見通しの甘さが原因と言えます。充実した夏休みを過ごすためには、集中力を維持するための対策を、「いま」考えておく必要があるのです。では、40日間という膨大な自由時間(夏休み)と私たちはどう向き合えば良いのでしょうか?どうすれば子どもの集中力を保てるのか。おすすめの方法は、「場所と学習内容にリズムをもたせること」。たとえば、丸1日、勉強するとしても、ず~っと家にいたらどうでしょうか。さすがに飽きてしまいますよね。時間帯によって、場所と学習内容に変化を持たせることで集中力を持続し、維持しやすくなるのです。たとえば一例を挙げると、・午前中は、塾にいって夏期講習を受ける。・午後1時から3時までは自習室で塾の宿題をする・午後4時~6時までは図書館で学校の宿題をする・夜は、苦手克服のための勉強を家でするこのように、時間帯によって場所や勉強内容を変え、1日のリズムをつくっていくのです。移動があることで、ちょっとした気分転換にもなります。自宅、自習室、図書館、公民館、学校などなど利用できるところの候補を挙げて、勉強場所に変化を持たせてみて下さい。また、個別指導の塾などでは、入会して少しでも授業を取れば自習室が自由に使えるところもありますので、そうしたところを利用するのもよいでしょう。先生も近くにいるので、わからない問題を教えてもらえるなどのメリットもあります。夏休みがはじまる前に、まずはどのようなリズムで1日を過ごすかを決めてみて下さい。「集中力の下地」を先につくっておくと、有利な状態でスタートが切れます。下の過去記事も参考にしながら、夏休みの過ごし方を、親子で話し合ってみて下さい。■「夏休みの学習計画の立て方」http://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201107020000/お子さんの夏休みを、応援しています。家庭学習コンサルタント坂本 七郎追伸:私の出している2冊の書籍(ユダヤ式と計画力)ですが、先日Kindle版(電子書籍版)が出ました。→ http://goo.gl/Oz3C9T私は紙の本が好きなのですが、夜寝る前の読書に関してはKindleを利用しています。読書灯がなくても読めるのは、非常に便利ですね。