EduKids編集部・村上です。中学受験を考えている、あるいはすでに予定している小学生のママたちにとって、進学塾での学習を家庭でどのように組み入れて行けばよいのかは、とても興味深いトピックスだと思います。毎日の生活の中に、子どもの受験というヘビーなハードルが設定されたとき、どうやってそれを乗り越えて行こう?ママはいったいどうやって応援すればよいの?そんな悩みに、中学受験のカリスマ小川大介先生が、誰にでも簡単に出来る「声かけメソッド」を用いてお答えします。ママの笑顔と一声で、日々の家庭内学習の環境を整えましょう!**************************************************こんにちは!SS-1の小川です。私の実践する「声かけメソッド」を用いた例などを通じて、幼児期の教育についてお話ししていきたいと思います。ご縁があって、私は日ごろから「AERA with kids」さん・「プレジデント・ファミリー」さんなどの雑誌や、「産経新聞」「毎日新聞」などの新聞社さんから取材をしていただくことが多いのですが、その内容はたいてい中学受験生とその親に向けたものとなっています。「スランプに陥った時の声かけメソッド」「受験校の選び方」「塾の選び方」「SS-1式学習サイクル」などですね。どれも大切な話ばかりなので、多くの方に伝える機会をいただいていることをいつもありがたく思っています。ただ私自身は、「受験生になる前」の学習や親の関わり方についても、大いに重視しています。中学受験で成功するのに必要な力としては、「絶対的な計算力」「言葉の力」「どうして?と問う力」「文字表現を絵にする力、絵を文字表現にする力」などがあるのですが、このいずれもが、幼少期から低学年時期に養っておきたい力だからです。ただし、「やっぱり、幼児英才教育の教室に通わせないとダメなのかしら!?」なんて慌てないでくださいね。早期教育の教室に通うことで、お子さんの力が引き出される可能性はもちろんありますが、通わないからといってそれほど困るわけでもありません。幼児期の教育では、子供にあれこれと与えるよりも、子供自身が持つ「自ら育とうとする力」を加速させてあげる方が大切だからです。この点については、宝島社から刊行した、拙著「声かけメソッド」に詳しく書いたのでぜひご一読ください。実際、私たち夫婦も息子の子育てにこのメソッドを使っているのですが(笑)、日々、子供の「自ら育とうとする力」がいかに素晴らしいかを目の当たりにしています。例えばわが子は、今年幼稚園の年長になったのですが、(子供の成長って早いですねぇ。つくづくそう思います)年少の時にはある程度時計を読んだり、時刻計算ができるようになっていました。2~3ケタの掛け算や余りのある割り算も、年中さんの間にだいたい分かるようになっていました。読み聞かせされなくても、子供向けの絵本は自分で読めるようになっています。時々、その様子を見た方から「何か特別のことをしているのですか?」と聞かれることもあるのですが・・・本当のところ、特別なことはしていないんですよね。教室の類も、アレルギー体質を克服するためにスイミングには通わせていますが、それ以外は月に一回、実験教室に行くぐらいです。(父が仕事にかまけて、自然体験をほとんどさせてあげられていないもので・・・ 半分、罪滅ぼしのようなものです^^;)読み聞かせも、我が家は、あまりしていない部類に入ると思います。年少さんの時には、習慣づけの意味もあって、簡単なドリルを毎朝少しずつ取り組ませていましたが、本人が乗り気でない様子を示せるようになった時点で、(反抗できるって成長ですからね!)本人任せの状態になっています。「孟母三遷」の世界には程遠いありさまです・・・また、これまで6000名を超える中学受験生と、その保護者の方々をお世話してきた立場から申し上げて、わが子の才はそれほど特別でもなさそうです(^_^;)1つはっきり言えるのは、子供たちは誰しも「育とうとする力」を持っていて、その力に合わせてきっかけを渡してあげれば、自分の力で育っていく、ということです。だって、子供たちは、大人と違ってそもそも全員が「天才」なんですから。本人のスイッチ(学習、スポーツ、芸術、いずれの分野であれ)が入りそうなタイミングで、周りの大人が環境を作ってあげれば、「天才」が動き出すものです。わが子についても、「声かけメソッド」を実践してきたことが、彼の学ぶ意欲を形につなげる手伝いになってきたことは間違いありません。「自ら育とうとする力」さえくみ取ってあげられれば、子供は絶対に勉強好きになるんです。本当の話ですが、わが子の算数の先生は、「ドラえもん」ですから(笑)あとは、学研さんの「毎日のドリル」ですね。いずれも、「これ、読みたい」「これ、やりたい」と、本人が興味を示したタイミングで買い与えたものです。で、コツは、買ってきたその日に「さぁ、やろう!」と親が気合いを入れるんじゃなくて(笑)、「どんなのが載ってるの?」「へぇ~、面白そうな造りになってるねぇ」「どれぐらい分かるの?」と、本人がスイッチを入れる手助けをしてあげることなんですよね。幼児、低学年のお子さんをお持ちの方は、ぜひお子さんのスイッチを見つけてあげてくださいね。次回は、数字や算数が好きになる、「声かけメソッド」をご紹介したいと思います。・出典:http://ss1ogawa.exblog.jp/15872246/・EduKidsブレーンご紹介:http://edukids.rvlvr.co/wf/contents/16779602