こんにちは!SS-1の小川です。私の実践する「声かけメソッド」を用いた例などを通じて、幼児期の教育についてお話ししていくシリーズの第2弾です。前回から、幼児期の教育についてお話しを進めています。声かけメソッド実践編~小川式「幼児英才教育」?の奨め①~幼児期の教育においては、子供が自ら育とうとする力に注目し、スイッチを入れてあげるように関わることがポイントでした。そこで今日から数回は、算数が得意な子に育てるコツをお話ししていきたいと思います。「算数が得意な子」というと、皆さんはどんなお子さんを想像しますか?図形のセンスがある子複雑な問題をスッキリと解くことができる子パズルが得意な子計算が早い子色々な見方がありそうですね。もちろんどの見方も正解です。ただ、長らく中学受験のお世話をしてきた立場からいいますと、「計算が得意」これは外せない条件です。パズルや積み木遊びが好きなのになぜか算数が苦手なお子さん、低学年の時は算数が得意だと思っていたのに、学年が上がるにつれて算数の成績が下がっていくお子さん、こういう方は総じて計算を苦手にしています。算数は「数」を取り扱う科目なんですね。ですから、算数が得意な子に育てるコツは、「計算を得意にしてあげること」と言って良いでしょう。では計算が得意になるには、親はどのようにすればいいのでしょうか?公文式に通わせる?毎日横に張り付いてドリルを頑張らせる?悪くはありませんが、そう必死になる必要もありません。「子供が自ら育とうとする」のを、手助けしてあげればいいんです。つまり、お子さんが数に興味を持ち始めた時に、一緒に数で遊んであげれば大丈夫。最初は、「数え上げ」をいっしょにしてあげることです。お散歩している時でもいいですし、公園でブランコに乗っている時だっていいです。「いーち、に~ぃ、さーん、しー・・・」と数え上げましょう。お風呂タイムは絶好のチャンスですね。「50まで数えたら出ようね」で、いっしょに大きな声でリズムよく数え上げましょう。この「数え上げ」は本当に大切なプロセスです。「数え上げ」は「足し算」につながります。「足し算」は「引き算」につながります。「足し算」は「かけ算」にもつながります。「かけ算」は「わり算」につながります。四則計算の全ての大本は「足し算」なのです。そして「足し算」の大本は「数え上げ」なのです。数字を覚えてきたお子さんは、いっしょに数えることが楽しくなってきます。「分かる」ということは、無条件に楽しいからです。本人が楽しく数えている様子を確認しながら、だんだんと大きな数まで数えていきます。ここで気をつけたいのは、大人の方が先に飽きてしまいがちだということです。ただ数えるだけというのは、大人にとってはなかなか根気のいることです。ためしにご自身で300まで数えてみてください。70ぐらいで嫌になってきません?(笑)でもお子さんが楽しそうに数え上げていたら、いっしょに元気よく数えましょう。また、桁が増えるところでは、子どもはよく間違えるものです。「・・・は~ち、きゅー、じゅ~ぅ、にじゅ~ぅ、さ~んじゅ、」と、10のあとは20、30・・・とやってしまいがちです。同じことは、100までたどり着いた後にも起きます。次を「200」と言ってみたり、「110」の後を「120」にしてしまったり。そういった時の関わり方ですが、決して理屈っぽくならないことです。数え上げの目的は、「数が増えていく感覚を体で覚えること」にあるからです。数え上げていくとだんだん数字が大きくなっていくこと、そして、大きな数を数え上げるには、それだけたくさんの時間がかかること、こういったことを体感することが大切です。お子さんが数え間違ったら、いっしょに数え直してあげればいいんです。「数が大きくなると、間違いやすいよね。 10の次は11、12、13・・・ってなるんだよ。 じゃぁ20の次は何になるか分かる? そう!21だよね! じゃあ、にじゅうい~ち、次は?そう22、23・・・」「間違えるのが普通なんだよ」というメッセージを伝えながら、付き合ってあげましょう。こうやって、徐々に数に慣れさせながら、300ぐらいまで数えられるようになるといいですね。これぐらいの数を体感しておくと、数え上げから、足し算へ。そして、引き算、かけ算へと、自然に理解が及んでいく足場ができてきます。次回は、数え上げから足し算へどう導くかをご紹介していきます。お楽しみに!・出典:http://ss1ogawa.exblog.jp/15909859/・EduKidsブレーンご紹介:http://edukids.rvlvr.co/wf/contents/16779602