EduKids編集部です。前回の算数好きになる小川先生の声かけメソッド・第2弾。今回は数え上げから足し算への応用編です!****************************************こんにちは!SS-1の小川です。さて前回は、幼児期の「数え上げ」体験が、算数好きになる一歩目であることをご紹介しました。声かけメソッド実践編~小川式「幼児英才教育」?の奨め②~数え上げていって、だんだんと数字が大きくなってくると、子供は、なんだか楽しくなってくるものです。「駅まで歩いていく間に、いくつ数えられるかなぁ?」などと誘ってあげて、「500」や「1000」にまでなったら大成功。「すごい大きい数字になったね~!」と褒めてあげましょう。こうして数え上げが得意になってきたら、応用編に入りましょう。といっても、数え上げをしていくのは今までと同じです。ただし「1つ飛ばしで」と、一ひねり加えましょう。「1、3、5、7、9・・・」と数え上げていくのです。まだ数字に慣れていない子供にとって、これは結構難しい遊びになります。頭の中に数字の列ができていないと、次の数字が「見えて」こないからです。ですから、最初はなかなか上手くいかなかったとしても、急ぐ必要はありません。時には数字を順に書いてあげたものを見せてあげたり、また時には指折り数えるのを待ってあげたりして、気長に付き合っていくのがいいですね。「1つ飛ばしで」ということは言わずに、「じゃあ、こんなのは分かるかな? い~ち、さ~ん、ご~、な~な、きゅー、11、13 さて次はな~んだ?」と、クイズにしてしまうのも面白いようです。「14!」とか「17!」とか、適当なことを言うかもしれません。クイズですから、「ブッブー!」「おしい!」など、楽しくいきましょう。「15!」と答えられたら、「ピンポンピンポン!!」ですね。少し難しそうにしていたら、「じゃあ次は~、1、3、5、7、9、次な~んだ」と、今さっき読み上げたばかりの数字を重ねてみてください。お子さんの数遊びで大切なことは、「答えられた」という体験です。さっき聞いたばかりのことでもいいんです。「自分で答えられた!」という気持ち良さが、次も答えようという意欲につながっていきます。お子さんの表情を見て、「あ~、分かる分かる」という顔をしているようなら、どんどん続けていきましょう。こうして数え上げをしてきたお子さんは、頭の中に数字の列ができてきます。指折り数えるのでなくても、次の数字が「見えてくる」のです。この状態を作り出していくことが、数え上げ応用編の目的なんですね。慣れてきたら、さらに一工夫。2から始めて1つ飛ばしで(つまり2ずつ)数えていったり、3から始めて2つ飛ばしで(つまり3ずつ)数えていったり、してみましょう。やってみると分かりますが、この数え上げは、実はかけ算の「九九」そのものです。2の段、3の段だけでも、数字になじんでおけば、かけ算に導いてあげるのも、とっても楽です。(かけ算については次回にご紹介しますね)さて、数え上げと同時にぜひやっておいてもらいたいことがあります。それは、「実際の物を使って足し算を体験する」ということ。おはじきでもいいですし、マッチ棒でもいいです。「2つと3つを合わせるといくつかな?」「1つから3つ増えるといくつかな?」「3つに2つを足すといくつかな?」と、手を動かして、足し算を体感しましょう。ちょっとしたコツとしては、「足す」「合わせる」「増える」「加える」と、言い方を時々変えながら遊ぶことです。お子さんが足し算の意味を理解する、手助けになるでしょう。この、「実際の物を使って足し算を体験する」ということを忘れて、ただ数字の数え上げだけをやってしまうと、先々「計算は得意だけれど文章題がさっぱり分からない」ということになりかねません。数の世界と、実体験とを上手く重ねあわせていきましょう。もう一つ試してみていただきたいのが、「数え下げ」です。「1、2、3、4、・・・・50 じゃぁ、次は反対に、50から下がっていくよ。 50、49、48、次は?」と、数え上げた数字を反対に減らしていくのです。お風呂でなら、「0から50まで数えて、それから0までもどってきたら、 お風呂を出ようね」ですね。お分かりですね。この「数え下げ」は、「引き算」のことです。数え上げていけば、足し算。反対に数え下げていけば、引き算。前回「引き算は足し算」と申し上げたのは、このことなんです。数え上げ応用編から足し算へとそれとなく導いたように、次は、数え下げ応用編から引き算へと導いていけばいいのですね。「数え上げ」は「足し算」につながる。「足し算」は「引き算」につながる。覚えておいてください。また、数え上げ応用編は、九九の学習の入り口にもなっていました。「足し算」は「かけ算」にもつながります。次回は、かけ算への導きをご紹介していきます。九九が苦手なお子さんも、きっと言えるようになりますよ。・出典:http://ss1ogawa.exblog.jp/15941413/・EduKidsブレーンご紹介:http://edukids.rvlvr.co/wf/contents/16779602