音楽と物語を一緒に楽しもう!マイケル・スペンサーさんや日本フィルのメンバーと一緒に、歌やダンスも交えた音楽に直に触れあう「たんけんの旅」。未来がわかる「魔法の本」とヴァイオリンを巡り、ロシアの作曲家ストラヴィンスキーの「兵士の物語」とともに、ヨーロッパの様々な伝統音楽を感じる旅に出発!。10月4日(土)曇り空の東京・アーク・カラヤン広場。イベント受付で手渡されたのは「魔法の本」と書かれたリーフレット。中には、今日これから起こることや、この先どんなことが起こるのか、様々な予言が書かれています。「この広場には、音楽家らしき人たちがいるはずです。イベントが始まる前まで、なるべく沢山の音楽家さんを見つけてください!」係の人の言葉に、廻りをきょろきょろ。ステージ横ではマルシェ(市場)が軒を並べ、沢山の人たちで賑わっている。音楽家ってどんな人?楽器持ってる人かな??さぁ探してみよう!いたいた!太鼓やクラリネットやちいさなトランペットのコルネットなど、いろんな楽器をもったおじさんたちが、あっちの角にも。こっちの横にも!楽しいそうに音楽を奏でています。声をかけてみると、優しく楽器のことを教えてくれて、実際に触らせてくれます。太鼓のバチの持ち方や、ヴァイオリンの仕組みなど、手で触って音を聴きながら、体で感じることが出来て、皆わくわく、ドキドキ、楽しい!それにしても太鼓のおじさんは、いったい幾つの楽器を持っているの?というくらい、ポケットから次々と面白い楽器を出して演奏してくれました。さぁ!いよいよたんけんの旅へ出発。マイケルさんが日本語で、物語のはじまりを語りだします。背中には大きなリュックサック。何が入っているのかな?なんと!中から出てきたのは兵士のお人形!この物語の主役です。兵士は特別休暇で自分のふるさとに帰る道の途中で、おばあさんに出会い、自分の大切なヴァイオリンと魔法の本を交換してしまいます。しかし、おばあさんの正体は悪魔で、兵士は自分の大切な時間を奪われてしまいます。途方にくれながらも、「魔法の本」を使って自分の運命を切り開いていく兵士。でも、彼にとって本当に必要だったのは、悪魔に渡してしまった大切なヴァイオリンでした。ヴァイオリンを取り戻すために、兵士はたんけんの旅を続けます。たんけんの途中で、ワルツを踊ったり東ヨーロッパの歌を歌ったり、自分の体で感じることが出来る楽しいプログラムでした。対象は小学校高学年となっていましたが、ストーリーの難しさをパパママが補ってあげられれば、低学年でも十分楽しめる内容です。また、プレプログラムで日本フィルの演奏家たちや楽器と直に触れあうことが出来て、子どもたちは大喜び!プログラムが始まる前から五感をフルに使って音楽を体感しよう!と目をキラキラ輝かせる姿が印象的でした。10月11日(土)まで続く音楽週間期間中は、ホールはもちろんのこと近隣の美術館、大使館などでも様々なイベントが催されます。詳細>>http://www.arkhills.com/event/4300.html取材協力>>日本フィルハーモニー交響楽団