EduKidsボードメンバー・ころんさんの子育て読書紹介。ママの時間、私の時間、大切にしたいですね。*********************************************『私と家族のしあわせ時間』先日、サンキュ学園というサイトでカリスマ主婦としてブログ更新してる、若松美穂さんの本「私と家族のしあわせ時間」を読んだんです。彼女、私と同い年なのね~。でも早くに結婚&出産してるので、お子さんはもう中学生なのね。同世代ママさんのエッセイは、すごく身近で、なんだかママ友とおしゃべりしてるような気分になりました。その若松さんのエッセイの中で、ハー・・・本当だなー・・・・と感じ入ってしまったのが、「育児に追われているのも私の時間」というフレーズ。若松さんご自身が、子どもを産んだ時にお母様にこう言われたそうです。「子どもが生まれると自分の時間がなくなるというけれど、それもあなたの時間なのよ。子育てを楽しみなさい」若松さんは「子どものため、家族のために時間を過ごしているようだけど、ほんとうはそれが、丸ごと私の時間、私の人生なのです」と書いています。うんうんうんうん。私もね、やっと最近そうやって感じられるようになってきたのよー!ママになって3年8ヶ月・・・そう思えるようになるには時間が必要だったわ。子どもが出来て一番しんどかったのは、自分の時間が取れなくなることだねぇ・・・と何度も思ったけど、もちろんそれは、一人で映画でもゆっくり見たい、とか、たまにはソファでゴロンとしてたい、とか、そういうこともあるけど、いや、それよりも、子どもと共に過ごしていると、全てが自分の思い通りに物事が進まない状況というのが、なかなか神経疲労するんですよね。前に「四六時中子どもと過ごすことによる慢性的ウスラ疲労」と表現しましたが、それが、これ。掃除機かけて、洗濯物を干して、取り込んで、畳んで、しまって、洗い物して、お風呂掃除して、食材を買出しに行って・・・という、細々した家事の全てを、子どもと一緒に取り組む時、子どもはあらゆるシーンで作業を中断してくれますもんね。急に我がまま言ってみたり、遊ぼうよー!と絡んでくるし、おしっこだ、ウンチだ、上手に積み木ができたから「見てー!」とか、もう色々ありますよね。そのたびに作業は中断する。これが実は、精神的ウスラ疲労蓄積要素なのよね~。作業を中断して子どもの世話したり、注意したり叱ったり、すごいねー!と褒めたり・・・それらにかかるエネルギーは何カロリーもないだろうけど、気持ちは実は微妙に疲れてくる。それが貯まる。中断してスッキリしない家事だって、毎日毎日同じことの繰り返しで、特に発展したり成果が出るものじゃないからね。その日頑張って布団を干したとしても、台所のたまった汚れをスッキリさせても、誰かが「うわー、よくやったねぇ!」と気づいて褒めてくれるわけでもなく。なので、育児スタートした頃は、こういうのがズシーンと応えてたのねー私。やっぱ仕事してた過去があるからさ、それに比べると家事育児をやる専業主婦という状態になるのって、かなりのギャップがあったんだよね。想像していた以上に。会社で仕事してれば、自分のやった仕事が明確に見てとれるし、達成度合いが数値化されたり給与となって評価されたり、上司から褒められたりしてね、そういうのが精神的支えになってましたからね。最近ふと思ったんだけど、左脳をメインに使ってた仕事脳から、右脳をメインに使う育児脳に変化したなって感じ?お産そのものも、理屈で産むわけじゃないし、授乳だって考えれば出るものじゃなく、子どもに愛情が湧いたり一緒に散歩して楽しむこととか、そういうの全て、右脳優位な出来事だよなー、と。最初は私、左脳優位人間の癖が取れなくて、何でも頑張ろうとしてたのよね。試行錯誤してより良い結果を残すために、より効率的に家事育児して、自分の時間を確保してお小遣い稼ぎしようか、とか。でもそうやると、マジで疲れる。だから産後1年はボロボロだった気がするなー私。もっと赤ちゃんと一緒に寝まくればよかったのに、赤ちゃんが寝たら神経ピリピリしてパソコンにつないであれこれ頑張っちゃってたのよねー。ずっと専業主婦してれば、嫌でも知恵がつくというか(笑)、最近は右脳モードでゆるゆると、日々の生活を楽しむことや、今ここの瞬間を味わうことが出来るようになったのが、本当に大きいことです。そして、そういう自分である方が、子どもとの関係がうまくいく気がするのよね。子どもも右脳な生き物だからかしら?で、その若松さんのエッセイを読んでいると、若くして子どもを産んで、それからずっと主婦としてやってきたからこそ実感している、生活を楽しむ術や、家族と共に過ごすことの宝が、どれだけ恵まれた幸せなのかってことが、よく伝わってくるのよね。若松さんは、とても頑張り屋で負けず嫌いのしっかり者さんだと思うけど、とても謙虚に与えられたことに感謝し、先輩から言われたことに耳を傾けてるのが伝わるし、自分の失敗を開示してるのが素敵だな~と思ったわ。私、手作り味噌やら梅干しを作ってるから、それを言うと「家庭的なんだねー」と私をよく知らない人から言われたことがあって、思わず笑っちゃったんだ。いやいや、違うの。私が味噌や梅を作り出した、心の奥の動機は・・・「目に見える生産的家事がしたいから」というものだから(笑)!根本気質はキャリアウーマン系?これもう私の性格タイプとしての癖ですわ、ええタイプ3なので。でもさ。そういう動機でも、いいんだなって思ったよ。だって、それでも味噌や梅を作ることで、私は発酵を待って過ごすスローな時間が、楽しく美しいことだなって知ったし、誰にも認められなくても、梅が美味しくなるために試行錯誤すること、そのものが、私の心に栄養を与えてくれてるんだってことが、なんか、分かってきた気がするんだ。子どもの世話で中断されながら、日々の家事をこなしていくこと・・・それは見方を変えれば、心地よく平和な生活の基盤であり、とても恵まれている環境なのよね。世話の焼ける幼子だからこそ、その無心の笑顔は天を突きぬけて私の心をまっすぐにしてくれる。最初は「専業主婦って私らしくない」と思ったこともあったけど、どんな場所でも私らしく自由で幸せになることは、いくらでもできるのね、きっと。そして、私らしくないことを続けることで、私のこれまでの歪んだ生き方が矯正されたり、新しい世界観が構築されたことも事実。本当に、すべての時間は私の時間だったのね。出典<<http://aikoron.blog16.fc2.com/category17-2.htmlEduKidsボードメンバー:ころん プロフィール東京生まれ育ち、現在千葉県在住 現在小学生のママ大学卒業後、予備校スタッフとして生徒の進路指導を中心とした学習指導の仕事に携わる。結婚後に夫と世界一周の旅をした。出産後は、性格分類学「エニアグラム」の講座にて中級終了、アドラー心理学をベースにした勇気づけ子育て、モンテッソーリ教育を中心とした幼児教育を、各種講座に参加してきた。子どもが小学生になってから保育士の資格を取得し、現在は認可保育園にてパート保育士として仕事中。来年からは子どもが中学受験のための通塾が始まる。ちなみに夫は英語講師&予備校運営責任者なので、夫婦で教育について語りだすと止まりません・・・趣味はピアノ演奏と絵画、子どもと一緒に始めた囲碁。