EduKidsボードメンバー・ころんさんの子育て読書紹介。子どもと社会へのつながりを考えさせられる1冊です。*********************************************『子どもへのまなざし』超有名なんで皆さんご存じかと思いますが、精神科医の佐々木正美先生のサイト、ご覧になったことあります?「子どもへのまなざし」という名著がありますが、サイトでもいくつかの素晴らしい文章が読めるの。http://www.mindsun.net/fra_menu/fra_sasaki.htm目次のところから「子どもが育つ家族」というPDFファイルのをちょっと読んでみて。もうね、もう、本当ーーーーーーーに心に響いよぅ。私の20代の師は河合隼雄先生だったけど、30代の師は佐々木正美先生かもっ!「健康な家族」と「不健康な家族」の特徴がすごくリアルに伝わりました。健康な家族の、特に母親が地域の人と積極的に関わり、家族や親戚と仲良くうまくやっているという特徴は、ものすごーく納得です。人間にはタンパク質だけじゃなく、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど色んな栄養素をバランスよく摂ってこそ健康鯛になりますが、心もそれと同様で、子どもが育つ時にも、母だけじゃなく父だけじゃなく、祖父母とのかかわり、地域の人との関わり、親戚や従兄弟と関わる・・・これが本当に大事だなぁ、と。ありがたいことに、息子には仲の良い従兄弟がいるのですが、家族同士がまるごと関わる時に生まれる空間の広がりや風通しの良さは、確実に親子の心を健やかに育てると分かるのです。それ以外にも、子どもが育っていく時に大事にしたいことを、たくさん書かれていらっしゃるので、もうぜひぜひ皆さんお読みになって~。そして「子どもへのまなざし」という本は、息子が1歳くらいの頃に図書館でちょろっと読んだだけで、そのうちちゃんと読もうと思ってたんですが、これってやっぱり常に大人気で、図書館リクエストでも5人待ち状態だったので、買いました。ていうかアマゾンのカスタマーレビュー読んでたら「絶対買って繰り返し読まねば!」と即決しちゃったよ(笑)。子どもを持つ前の私は、こう思ってました。ママ友同士の関わりでは何か奇妙になって絡まったら鬱陶しいし、親戚付き合いだってヒョンなことから険悪になったり、そのへんの距離感とか価値観の相違とかのイザコザとか嫌だし・・・なーんて考えて逃げ腰だったんです。そういう人間関係の濃い~いドロドロしたのは徹底排除したいわ、サクッと仕事に復帰してドライにやりたいわ、くらいの気持ちでいたの。でもそれが、変わってきたわぁー、私・・・。そんな自分のエゴや幼い未熟加減に気づいちゃったっつーか。恥ずかしんですけど。こってり母親が関わる幼稚園にいたからこそ、再発見したんです。そうか、苦労を共にして、何か一つの大事な目的に向かって頑張ろうとする時、こんなにも心が触れ合って、暖かくなって、生きる勇気と楽しさが何倍にもなるんだー・・・ってこと。こういうの、たぶん学童期・学生時代のどこかで感じたことあった気がする・・・けど、私はこういう体験することが少なかったと思います。私がこんな風に感じていてこそ、子どもに余裕を持って向き合えるんじゃないか、と。私がこんな風な人間になるからこそ、子どもも伸びやかに心を育てていけるんじゃないかと思うのです。人は人の中で育つんだ。だから、いくらでも育ち直すことができるんだ。佐々木正美先生語録を、いくつか。「少年の心の成長のためには、人間関係の質よりまず量が大切である。現代っ子は、少年時代に人間関係の量が足りない。量より質が大切になるのは、思春期になってからである。」「人間は深い人間関係の中で安らぐというのがよい。子どもの時に一人でいるのがホッとするようではいけない。本当は大人だって。」「子どもが「いい子」になると可愛がるお母さんがいる。しかし、子どもは可愛がられると「いい子」になるのである。 」「育児以上に創造性のある仕事を私は知らない。」本当に、私は今、どれだけの恵みの泉に居ることだろう。私の目が開き、耳が開けば、何でも聴きとれる。行こうと思えば歩いて行けるんだから。今日をどんな1日にするかも、ぜんぶ私が選んでいけるってこと。子どもに「こんな風に育って欲しい」という思うことを、深く洞察していくと、それはすべて、自分がそうなっていきたい、ってことなんだ。だからやっぱり、子どもと一緒に私も育っていくんだなぁ。これは本当に真実だ。出典<<http://aikoron.blog16.fc2.com/category17-1.htmlEduKidsボードメンバー:ころん プロフィール東京生まれ育ち、現在千葉県在住 現在小学生のママ大学卒業後、予備校スタッフとして生徒の進路指導を中心とした学習指導の仕事に携わる。結婚後に夫と世界一周の旅をした。出産後は、性格分類学「エニアグラム」の講座にて中級終了、アドラー心理学をベースにした勇気づけ子育て、モンテッソーリ教育を中心とした幼児教育を、各種講座に参加してきた。子どもが小学生になってから保育士の資格を取得し、現在は認可保育園にてパート保育士として仕事中。来年からは子どもが中学受験のための通塾が始まる。ちなみに夫は英語講師&予備校運営責任者なので、夫婦で教育について語りだすと止まりません・・・趣味はピアノ演奏と絵画、子どもと一緒に始めた囲碁。