小川先生の声かけメソッド。今回は「伸びる子の資質」について、幼児期、低学年期に大切なことをアドバイスします。****************************************私が中学受験に臨む子供たち、そして保護者の方々をお手伝いするようになって、20年以上になります。受験熱の高まり、私立校の共学化傾向、少子化、個別塾の広がり、記述問題の増加、など、この20有余年の間に、様々な変化を見てきました。入試問題も確実に難しくなってきました。ただ、20年前も今も、全く変わらないことも、もちろんあります。塾通いする以前の、お子さん自身の資質です。生まれつきの才能、ということではなく、幼児期、低学年の間に育まれた力です。たとえば、①絶対的な計算力②旺盛な知識欲③粘り強さ④言語力⑤書く力・試す力(とりあえずやってみる)⑥聞く力(=読み取る力)などが代表的です。もちろんこれらの力は、高学年になってからでも伸ばせるのですが、もともと養われた状態で、小4からの学習をスタートするお子さんと、小4からの学習内容を学びながら、土台となる力も養おうとするお子さんとでは、どうしたって差がついていきます。塾に入る前に、「伸びる子の資質」をできるだけ育てておく。これは昔も今も変わらない、受験の成功法則です。伸びる子の資質を持った状態で塾通いを始めた子は、勉強が楽しいのです。やればやるほど成績が上がる、知らなかったことをどんどん教えてもらえる、できることが増えていく。何より、達成感があるのです。知らない問題、ぱっと見は分からない問題に対して、じ~っと考え込んでみたり、あれこれと手を動かしてみたりして、「分かった!」となった時の爽快感。この爽快感、達成感は、ゲームの楽しみにも似ているようです。だから、「はまる」のですね。ただ、この爽快感、達成感は、誰しもが味わえるものではありません。「ねばり強さ」が必要だからです。一度上手くいかなかったぐらいで簡単にあきらめてしまわず、「もう一回やってみよう」と思える心。この粘りがあるから、壁を乗り越えられるのですね。しかし、先に上げた「伸びる子の資質」の中で、計算力や知識欲に比べて、「ねばり強さ」は、「その子の性格」として片づけられてしまうことが多いように感じます。もともとねばり強い子と、淡白な子がいて、それは性格だから親があれこれ言っても仕方がない、とお考えの方が多いのですね。それは勘違いです。ねばり強さも、幼児期から低学年の間に、育むことができる力なのです。ではどのように育んでいけばいいのか、次回は具体的な関わり方をお話ししたいと思います。・出典:http://ss1ogawa.exblog.jp/18908758/・EduKidsブレーンご紹介:http://edukids.rvlvr.co/wf/contents/16779602