子どもに音楽教育を、と考えている方、ヴァイオリンのケーススタディにどうぞ!【娘とヴァイオリン】① 我が家の小5&小6の娘たちはもともと歌を歌ったり、お話をしたり体を動かすことが好きでした。3歳&4歳の頃、私の中学・高校時代の友人にヴァイオリンを習い始めました。思い返せば当時身の周りに育児中な人もまだ少なく、何を始めさせるにも手探りの状態。雑誌や本も時々読んでいましたが、参考にして取り組むことの中に習い事の領域は意識に置いておらず、あまり真剣に考えたことが無かったように思います。 どうしてもヴァイオリンを始めさせたかったわけでもなく、音楽の何かしらをしてくれたら嬉しいと言う感じだったので、ピアノじゃない楽器も良いだろうという程度の実に適当なものでした。長女が幼稚園に入園し、慣れてきたので何か始めさせようと漠然と考え始めた時に、友人を思い浮かべ、習わせる事となりました。それまでの2人を見て実のところ私は次女が楽器に向いていると考えていたので、長女はピアノ、次女はヴァイオリンかな?とも考えていました。ところが、楽器屋さんに足を運ぶと、積極的に興味を持ったのは長女の方でした。 結局体の大きさに合ったヴァイオリンをそれぞれ購入し、長女は1/4、次女は1/8のサイズからスタート。30分レッスン(賞味25分程度)で友人の演奏活動スケジュールに合わせて不定期月4回のペースで習い始めました。 (レッスンのだいたいの流れはこんな感じです↓)①挨拶→②ヴァイオリンケースを開ける→③調弦をしてもらう→④テキストを開ける→⑤構える→⑥内容に入る。(弾いて先生に指導を受けた後)→⑦次回のレッスンまでにやってくる事を書いていただく→⑧ご挨拶(計30分)どんな習い事もそうかと思いますが、準備や、来週の予定調整に時間を取られるので、内容は2/3位強の時間です。年少さん、それ以下の年頃の子供にとって、この30分を集中して過ごすのは大変な事でしょう。でも、面白い事にいつの間にか慣れてゆきます。本人の興味、取り組み方、意識によって、成果・成長具合は変わってきます。それが証拠に、長女と次女はその後大きく差が出てきます。次女は‘練習’が嫌いだったようで、毎日ヴァイオリンと仲良くする事が出来ず、丸がもらえない・・・徐々に苦痛な時間となり、気持ちが入らなくなり、脱落し始めます。月日は流れ、長女はそれとなくですが努力をしてくれていたので、少しずつ意識を上げてゆくために小学校1年生の頃小さなコンクールを挑戦させてみました。たまたまではありますが予選・本選を通過でき、全国大会ではもっともっと上手な子達の存在を知る事になります。本人もチャレンジした事により、頑張る事への興味を持ち始めました。 その事がきっかけとなり、不定期に月4回ではなく、きちんと毎週見てくださる先生に変わろうと決断をしました。次女はちょうど良いタイミングとばかりに「勉強を頑張るからやめさせて下さい。」と告白されました。最初次女が向いていると思って2人とも始めさせたのに、4年経ってそんな事を言われるとは思いもよらなかったので、親の先入観や価値観が邪魔をする事もあるのかもしれないと感じ、自由に過ごさせています。年少の頃から毎年市民ミュージカルが大好きでキャストとして参加しているので、少なくとも歌は好きですし、音楽そのものが嫌いではないようです。 時々続けさせていたら・・・とも思いますが、ファミリーでの演奏活動やミュージカル等の経験値により音感だけは身についているようです。(ちなみに、全く楽譜が読めなくなってしまった事は、本人も残念がっています。) 一瞬でも身に付いた事は折角なので忘れないために時々返したり、大きな目標を掲げなくても、長いスパンで少しずつ続ける工夫をすれば持続できます。今後はその意識をもって取り組んでもらいたいものです。EduKidsボードメンバー:土屋友紀 プロフィール2児の母。年長よりピアノを始める。高校音楽科で作曲、大学で楽理を学び、大学院より声楽に転向し現在に至る。コーラスやミュージカル、ソロ歌唱指導や、ソプラノ歌手としての研鑽を積みながら活動中。2009年第24回全国童謡歌唱コンクール関東甲信越地区決勝大会最優秀賞受賞を機にTsucchy’s土屋ファミリーとして、家族で演奏活動を開始。昨年からは父含む親子4人で楽しく音楽を表現し、伝えてゆくことをモットーに活動している。これまでに横浜、福島、熊谷、東京、桑名、与論等、形態様々な演奏会に出演。メンバーは、母(ピアノ・ソプラノ、作編曲)、長女(小6、ヴァイオリン・うた)、次女(小5、うた・トーク等)、父(ギター)。2013年4月 レインボータウンFM 'シンクロプラス'「未来の演奏家たち」コーナーにゲスト出演。http://youtu.be/eib3XEmcUxo2013年7月31日神奈川新聞欄掲載。(「歌で強める地域の絆」 中区・土屋ファミリー)横浜市・中区地域福祉保健計画テーマソング「中なかいいネ!」ファミリー歌唱。CD一斉配布中。(参考:http://www.city.yokohama....y/iine-plan/info.htm<Facebookページ>https://www.facebook.com/Tsucchys