琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース【西原】西原町地域ぐるみ学力向上推進協議会は12日、2014年度家庭教育ダイアローグ「ちゃーすが!西原町の子どもの学力」を同町のさわふじ未来ホールで開いた。教育現場や地域で実践に関わる登壇者が、児童生徒の確かな学力や主体性を身に付けるための方策を、生活習慣や家庭学習の切り口から議論した。 笹澤吉明さん(琉球大教育学部准教授)、藤嶋清人さん(秋田県人事交流事業教諭)、久場明子さん(西原南小校長)、新本穣さん(西原東中学力向上推進主任教諭)、新田宗信さん(西原町自治会長会会長)、前田光智さん(西原小PTA会長)が登壇し、町教育委員会指導主事の玉城有さんが司会を務めた。 笹澤さんは十分な睡眠や朝食を取るといった生活習慣が学力向上に関連していることを統計データを用いて説明し、「中学生期にパソコンやテレビ、携帯電話といったメディアとの関わり方に注意をしないといけない」と指摘した。 久場さんは「朝は頭がさえる『黄金の時間』であり、この時間を最大限に活用している」と語り、朝のドリル活動などを紹介。新本さんは家庭学習の状況を説明し「何を学習するかという量から質への転換を図っている」と述べた。 学力全国一の秋田県から西原小に研修赴任している藤嶋さんは「秋田では集合場所に集まってから集団登校するので寝坊で遅刻する子はいない」と早起きの背景を紹介。また家庭学習については「宿題を与えるというよりは、自分で学習課題を見つけて取り組めるようになってほしい」と子どもの主体性を伸ばす指導の視点を語った。