小川先生の大好評連載、「国語の学習で絶対に欠かせないこと」シリーズ第4回。今回は論説文の読み方その2です。****************************************「国語の学習で絶対に欠かせないこと」の続きをお話していきます。本日は「論説文の読み方」ですね。前回お話しした(⇒論説文の読み方1)5つのポイントの、まず1つめ「何の話をしているか意識する」です。論説文とは、【筆者】が、【あることがら】について【自分の考え】を【人に伝えよう】とする文章です。ですから読み手は、そもそも筆者が何について話そうとしているのかをつかんでいく必要があります。この「何について」のことを、「話題」と言います。ほとんどの場合、文章全体の話題は、文章の最初の方に示されています。日常生活での会話と同じですね。「夏休みの家族旅行」について話したい時には、「夏休み」や「旅行」といった言葉を使って、会話をスタートさせることが多いですね。文章も同じで、筆者が話したいことがらが、文章の最初の方に言葉として示されているのです。ただ、会話に慣れた人は、相手の関心を引くために、わざと全く別の話題から始めることもあります。「昨日のドラマ見た?最後の展開は意外だったよね~。あの、海のシーンも良かったよね。綺麗じゃなかった?あ~、海行きたいな~。そうだ、今度の夏休みだけど海行かない?」といった具合に。皆さんも、誰かにおねだりする時には、いきなりお願いするのではなくて、別の話題から始めるのではないでしょうか。文章でも、最初は世間話のようなことから始まって、2~3段落進んだあたりから本題に入るということは良くあります。文章を読み始めて早々に混乱する子は、こういった会話上の工夫についてよく分かっていない可能性があります。先ほど紹介したような、日常会話を例にとって説明してあげると、すっと腑に落ちることでしょう。さて、話題をつかむことについて、もう一つ注意したいことがあるのですが、それは次回に続けることとしましょう。・出典:http://ss1ogawa.exblog.jp/18566189/・EduKidsブレーンご紹介:http://edukids.rvlvr.co/wf/contents/16779602