小川先生の大好評連載、「国語の学習で絶対に欠かせないこと」シリーズ第5回。今回は論説文の読み方その3です。****************************************「国語の学習で絶対に欠かせないこと」の続きをお話していきます。前回5つのポイントの1つ目、「何の話をしているか意識する」を見てきました。話題をつかむことについて、「もう一つ注意したいことがあります」というところで終わりましたね。その注意したいことが何かと言うと、文章の書き手によっては、「話が脱線しがち」だという点です。これも日常会話を思い起こして欲しいのですが、話を始めると、あっち行ったりこっち行ったりと、だんだんと話が膨らんで、何の話をしたいのかが聞いていてよく分からないそんな人いませんか?◇知識がたくさんあって話したいことがあふれてくる人◇頭に浮かんだことは全部話さないと気が済まない人◇サービス精神が旺盛な人◇あわてんぼうさん色々なタイプがあるでしょうが、話が脱線しがちな人っていますよね。文章も同じで、本題とは直接関わりのないことを、「余談ですが筆者は~~」と話し始めてみたり、たとえ話のつもりで、話題とは別のことがらを長々と述べてしまったり、関連情報を補おうとして、本題の話よりも、補足の話の方が長くなってしまう、そういった書き手は多いものです。読み手にとっては困ったものです。何が本題なのか、読んでいるうちにだんだんと分からなくなっていくからです。そういう時には、「何の話をしているか意識する」を思い出しましょう。文章の最初は何で始まったでしょうか。そして筆者は何について、考えを述べ始めたでしょうか。途中で別の話に移ったように見えてもいずれは本題に戻ってきます。ですから頭の片隅には、常に「文章の前半の話題」を置いて、読み進めるのがコツです。どうしても混乱してしまう時は、思い切って「文章の最後を先に読んでしまう」と良いでしょう。最終的に何の話に行きつくのかを先に押さえておくのです。そうすれば、途中で話がふらふらとよろけても、文章全体の話題を見失うことはなくなります。逆に、文章の良い書き手は、最終的に何の話に行きつくのかを頭に置きながら、書き進めているものです。作文する時の参考にもなるでしょう。ではポイント1のお話はここまでにして、次回は5つのポイントの2番目に入っていきます。・出典:http://ss1ogawa.exblog.jp/18566221/・EduKidsブレーンご紹介:http://edukids.rvlvr.co/wf/contents/16779602