パリ郊外で仏人のパパ、日仏ハーフの息子・アルチュールくんと3人で暮らす順子さん。アルくんの舞台出演を通じて、日本とフランスの子育て、教育に対する価値観の違いなど、様々な思いを綴っていただきます。8歳といえど、労働に対してはきっちりと契約を結ぶのがフランスのやり方。そして報酬が発生すれば当然税金も納めます。**********************小さなアクター誕生!演出家レジ氏との対面、初のお稽古が終わると、就労コントラクトを結びました。パリ市は未成年の就労に厳しく、週に2回以上の子役の労働は学業に支障を来す理由で禁止されており、別の子役と交代で出演することになっています。子どもの契約書とはいえども、報酬もあり税金も収めます。8歳にして、本人の保険書番号受理そして税金も納めるため、この一ヶ月の仕事が初の彼の年金受給対象の収入になるとのこと!アクターエルンストとして8歳の子ども直筆のサインを書いて、一ヶ月の主演契約を結びました。筆者プロフィール:エルンスト順子フランス在住9年目。欧州ビジネスコーディネータ。企業の営業推進部、国際輸出入業務を経て、現在、欧州市場進出、企業の市場開拓ビジネスに携わる。最近の大きな関心事は、「10年後に子供にどのようになっていて欲しいのか」日本語の勉強方法、モチベーション維持、楽しく学習する環境など、同じ境遇の日仏家族と語り合う。思春期までもうちょっと。今は子供との貴重な時間を優先している。