パリ郊外で仏人のパパ、日仏ハーフの息子・アルチュールくんと3人で暮らす順子さん。アルくんの舞台出演を通じて、日本とフランスの子育て、教育に対する価値観の違いなど、様々な思いを綴っていただきます。初舞台を踏んだアルくん。ママンの心配をよそに、新しい環境を自分のものにしていきます。子どもならではの適応能力に成長を感じる瞬間です。*************************二回目の公演、水曜日*************************フランスの教育制度は2014年の9月からは、今までお休みだった水曜日も午前中だけ授業が行われるようになりました。お昼に戻って来て、ご飯を食べたら、サッカークラブも始まります。この9月は親子共々めまぐるしいスケジュールとなりました。エッフェル塔目の前、パリ15区の日本文化会館までは電車で約20分。明日の宿題や日本語補修校の漢字の宿題をしながら、電車の時間を過ごします。誰に似たのか、そつなくいろいろな事をすぐに吸収できてしまう長所にも助けられ、二回目の今夜は楽屋でも余裕の表情です。*******************************************************筆者プロフィール:エルンスト順子フランス在住9年目。欧州ビジネスコーディネータ。企業の営業推進部、国際輸出入業務を経て、現在、欧州市場進出、企業の市場開拓ビジネスに携わる。最近の大きな関心事は、「10年後に子供にどのようになっていて欲しいのか」日本語の勉強方法、モチベーション維持、楽しく学習する環境など、同じ境遇の日仏家族と語り合う。思春期までもうちょっと。今は子供との貴重な時間を優先している。