パリ郊外で仏人のパパ、日仏ハーフの息子・アルチュールくんと3人で暮らす順子さん。アルくんの舞台出演を通じて、日本とフランスの子育て、教育に対する価値観の違いなど、様々な思いを綴っていただきます。***********************************************舞台に立つという貴重な経験を経て、ママンも子どもも、それぞれ大きく成長したようです。これから先、二人の間で共通のポートフォリオとして、このエピソードは何度となく語られることでしょう。感動の最終回です。**********************************************「明日、体調がよくなったら最後の打ち上げにぜひきてほしいんだ。夕方16時30からね。」春に息子を選抜してくれた演劇全体をコーディネートしているベルトランさんから忙しい合間に、体調は大丈夫か、何度もお気遣いを頂き、打ち上げのお誘いがありました。前日のお詫びをする私の心配をよそに、出演の皆さんより沢山の御礼を頂けることになり、あらためてこのお芝居の中での子どもの重要さを認識しました。2014年秋の演劇フェスティバルが終わり、はや半年。息子とあの時の話を時々します。鳴り止まない拍手喝采と幾度のカーテンコール。はじめてのテアトルで頑張れたこと、これからもいつも思い出して欲しいと思います。エッフェル塔を見上げるとあの9月を思い出します。長い間お読みくださってありがとうございました。::::::::::::::::::::::::::::::::筆者プロフィール:エルンスト順子フランス在住10年目。欧州ビジネスコーディネータ。企業の営業推進部、国際輸出入業務を経て、現在、欧州市場進出、企業の市場開拓ビジネスに携わる。最近の大きな関心事は、「10年後に子供にどのようになっていて欲しいのか」日本語の勉強方法、モチベーション維持、楽しく学習する環境など、同じ境遇の日仏家族と語り合う。思春期までもうちょっと。今は子供との貴重な時間を優先している。