異文化理解を目的とした、子ども向け体験学習イベント「こども国際フェスタ2016」外務省支援のもと、40か国の大使館が参加協力し、今年で8年目を迎えます。9月3日(土)に恵比寿ガーデンプレイスで行われる本番イベント以外にも、「こどもスピーチコンテスト」や「ファッションショー」など様々な事前イベントが企画されています。そんな中で今回は「大使館訪問」というプログラムに小学校5年生の男の子が参加しました。東京には色んな国の大使館があるけれど、彼が訪れたのはポーランド大使館!さぁ、どんな体験が待っているのかな?****************************************8月9日、ものすごく暑くてセミがミンミン鳴いている目黒川の緑道を歩いて、ポーランド大使館へ行きました。大使館に入るのは初めてなので、ちょっとドキドキしました。一緒に行くお母さんに「今日はどんなことをやるの?」と聞いたら「ポーランドの劇を観たり劇団の人と遊んだりするみたいよ」と言って、僕は劇団の人もポーランドの人も会ったことないから大丈夫かなと心配になりました。大使館に着くと、入り口の扉がものすごく厚くてびっくりしました。建物は新しくてきれいでした。鍵を開けてもらって中に入ると、沢山の子どもたちが集まっていました。受付で名前を言って、地下のホールのようなところに案内されました。玄関には大きなタペストリーとLOTと書いてある飛行機の模型が飾ってありました。タペストリーにはWARSOVIAと書いてあって、お母さんに聞いたら「ポーランドの首都ワルシャワのことよ」と言ってました。川の絵が描いてあったので、きっとワルシャワには大きな川が流れているんだと思います。地下のホールに入ると、舞台があっていくつもの大きな三角形のブロックみたいなものが置いてあります。子どもたちは靴を脱いで前に座ってねと言われました。僕の隣に外国人の男の子と女の子が座りました。二人とも日本語がペラペラで、ポケモンGOの話をしていました。しばらくすると舞台に演出家というポーランド人の男の人が出てきて「ジェンドブル」と言いました。ポーランド語のこんにちはという言葉だそうです。そして暗くなってお芝居が始まりました。黒い服を来たおじさんがトライアングルを鳴らすと、いろんな大きさや色の三角形の板を持った人たちが出てきます。人は全部で5人いて、手に持った三角形の板を組み合わせて動物にしたり、車にしたり、草や花にして、お話を作っていきます。でも、5人とも言葉を話しません。ギターや木琴で音楽を演奏する人はいるけれど、誰も言葉は話さないのです。僕は最初、どうして誰も話さないのかなと思っていましたが、言葉じゃなくても笑ったり怒ったり歌ったりするだけでお話が分かるので、だんだん楽しくなってきました。他の子どもたちと一緒に「うさぎだ!」「鳥じゃない?」と当てっこしたり、かえるの鳴き声の真似をしたりして、ゲラゲラ笑いました。お芝居している5人のひとたちは、みんな物まねが上手だし、表情が面白いし、歌も上手でした。そして、ただの三角形なのに、お芝居の中では本当に鳥や魚に見えるのが不思議でした。後でお母さんに聞いたら、こういうお芝居をパントマイムというそうです。僕も今度お楽しみ会でやってみようと思いました。あっという間にお芝居は終わり、その後はお芝居で使った三角形のブロックを使って色々なものを作って、みんなで当てっこしました。終わった後でポーランドのお菓子を食べました。ドーナツの中にラズベリーの酸っぱいジャムが入っていてすごく美味しかったです。帰りに「小ショパン」という絵本を貰って帰りました。大使館に行ったのは初めてだったけど、こんな楽しいことをやっているなんて知らなかったです。ポーランドの人たち、子どもたちもみんな沢山笑っていて、仲良くなれそうだなと思いました。また行けたら良いなと思いました。****************************************こども国際フェスタ2016は9月3日(土)に恵比寿ガーデンプレイスで行われます。イベントの詳しい内容はhttp://somos-festa.com/でご確認ください。